Adobe Creative Cloud個人プラン改定 何がどう変わる?

2025年、Adobe Creative Cloudの個人向けプランが大幅リニューアル。
これまで慣れ親しんできた「コンプリートプラン」はProプランへと再編され、さらにお得なStandardプランも新登場しました。
「値上げ?安くなる?AIはどうなる?」そんな疑問に、旧・コンプリートプランと新プラン(Standard/Pro)の違い、料金・サービス内容の具体的な比較、そして「どんな人がどのプランを選ぶべきか」まで、実務の視点で分かりやすくまとめます。
なぜこの記事を書いたのか?
値上げやAIの話題で不安を感じる方、Adobeの通知で「自動的にProに?」と焦った方も多いはず。
「結局、今の自分にとって“損しない”選択肢は何なのか?」をシンプルに解説したいと考え、この記事を書きました。
この記事でわかること
- 旧プランと新プランの違い・価格の動き
- AI時代に「損しない」ための賢いプラン選び
- 自動移行の落とし穴と対策
「これまで」と「これから」料金・機能の比較
旧:コンプリートプラン | 新:Standard | 新:Pro | |
---|---|---|---|
月額(税込・日本) | ¥7,780 | ¥6,480 | ¥9,080 |
主要アプリ利用 | 全アプリ可 | 全アプリ可 | 全アプリ可 |
生成AI(画像等) | 標準機能:制限なし〜試験導入 | 標準AI:月25回まで | 標準AI:無制限 |
プレミアムAI(動画/音声) | ×(利用不可) | ×(利用不可) | ○(月4,000クレジットまで) |
Firefly外部AI | × | × | ○(OpenAI等が選択可) |
モバイル/WEBプレミアム | ○ | △(一部制限) | ○ |
クラウドストレージ | 100GB | 100GB | 100GB |
学生・教職員割引 | ○ | × | ○(Proのみ) |
※「全アプリ可」=Photoshop/Illustrator/Premiere Pro/Acrobat等、20種以上利用可
何がどう変わった?要点まとめ
● 値段
- Standardは旧プランより安い(月¥6,480→約¥1,300値下げ)
- Proは旧プランより高い(月¥9,080→約¥1,300値上げ)
- 「自動でPro移行=そのまま値上げ」になるので要注意!
● 生成AI(画像/ベクターなど)
- 旧プランでは「使い放題」だった標準AI機能が、Standardは月25回まで制限
- Proは生成AI機能が無制限&プレミアムAI(動画生成・音声翻訳など)も月4,000クレジット
● モバイル・Web機能
- Standardは一部機能制限あり(例:Adobe Expressの一部テンプレやWeb編集機能等)
- Proは従来どおりフルアクセス
● 外部AIモデル(OpenAIなど)
- 旧プラン・Standardは使えない
- ProのみFirefly上で選択可能に(2025年以降順次拡大)
● 学生・教職員は
- Standardは選べず、Proだけ(割引価格あり)
プラン選びのポイント
◆ AIをほとんど使わない/使っても月数回
→ Standardで十分
値段も安くなり、通常編集作業・画像加工・動画編集は今まで通りできます。
◆ AIをよく使う/AI動画や音声生成、他社AIも活用したい
→ Proが最適
AI画像生成・動画生成・AI音声翻訳などを多用するなら、Proで機能制限なくクリエイティブに集中できます。
◆ 迷ったら…
まずStandardで使い、クレジット不足を感じたらProへ切替でOK
有料プラン間の切替は違約金なし、いつでもオンラインで変更可。
自動でProに切り替わるので注意!
- 旧コンプリートプラン利用者は2025年8月以降「Pro」に自動移行&新価格で継続
- 必要な場合は自分でStandardへ事前に変更手続き必須(メール通知あり)
- 年間プラン中でも有料プラン間なら違約金なしでダウングレード可能
まとめ
いかがでしたか?
Adobe CC個人プランは、「生成AIの使い方」で大きくコストも機能も変わります。
これまでと同じ感覚で続けると自動でPro(値上げ)になってしまうため、「今の自分の使い方」を一度見直すのがおすすめ。
納得の選択で、これからも快適なAdobeライフを!
参考文献・注釈解説
今回の記事執筆にあたり、一部、下記の内容を参考文献としております。
参考資料
- Adobe公式:CCプラン比較ページ(2025年7月時点)(2025年)
- Adobe公式ヘルプ:CCプランのアップデートFAQ(2025年)
- Adobe公式ブログ「Creative Cloudプラン再編について」(2024年)