【Adobeで映像を作る】001 大まかな手順 Prelude編」では、Preludeというソフトの説明と使用例を話しました。 今回はその続きで、Preludeで整理したファイルを使ってPremiereでどのようなことをしているかを話していきます。
編集の大きな流れ(Pl→Pr→Ae)
僕が映像の編集業務で使っているソフトは3つ。- Adobe Prelude(Pl)
- Adobe Premiere(Pr)
- Adobe After Effects(Ae)
Adobe Creative Cloud コンプリート 2017年版 | 12か月版 | オンラインコード版
posted with amazlet at 17.07.26
アドビシステムズ (2013-10-01)
売り上げランキング: 128
(手順1)Prelude(プレリュード)で素材の整理
このPreludeというソフト、映像をやってる人でも使ったことがないことが多いです。 詳しくは後述しますが、使った方がいいです。 「【Adobeで映像を作る】001 大まかな手順 Prelude編」(手順2)Premiere(プレミア)で編集 ←これ
素材のカラコレから、カット割り、BGMやSEなどの音付けまで行います。(手順3)After Effects(アフターエフェクツ)で上モノ追加
特殊効果的なものや、アニメーション素材など追加を行います。 「【Adobeで映像を作る】003 大まかな手順 After Effects編」(おまけ)Premiereに戻して最終仕上げ
After Effectsで処理したモノを、もう一度Premiereに読み込んで、 音声の調整などを行います。 これが大きな流れです。 ではさっそく説明してきます。 ※今回は、Premiere部分の説明のみ。Premiereでカラコレから編集まで
Premiereでは、撮影素材のホワイトバランスや露出の調整、カット割り、音声などの編集を行います。 案件によっては、ここで全て完結する場合もあります (特にインタビューものなどの作り込みが不要なモノ) それではPremiereで行っている作業の手順を見ていきましょう。Premiere作業手順
素材を全部並べる
撮影素材を全部タイムライン(TL)に並べます。並べることで参照が容易くなる。
なぜこんなことをするかというと、- 撮影素材の全てをTL上で確認したい
- 撮影時の時系列と同じように並べておけば、参照しやすい
- カメラが複数台ある場合も、トラックを分けておけば整理しやすい
シーケンス名を「all」にする
シーケンス名を「all」にする理由は、 全ての撮影素材を並べてるから、なのですが、このシーケンスは今後ほとんど触りません。完全に素材整理用のシーケンスです。 何が便利なのかは後述します。 ポイントとしては、 複数カメラの素材をトラックを分けて並べる際は、 素材を並べる各トラックの上それぞれ空白トラックを作っておくと良いです。編集用のシーケンスを作成、allから必要な素材をピックアップ
allを参照し、必要な部分をざっくりカミソリ
allをひたすら見て、これは使えるなというカットにカミソリツールでカットを入れていきます。 カットを入れるだけです。消したり、移動したりしないでください。 カットを入れるだけ。ざっくりカミソリしたら、上の空白トラックに移動
空白トラックに移動することで、使用カットかそうでないかが一目瞭然。 この作業をするとどうなるか。長尺編集の際に、カットのダブりがなくなります。 人の注意ってのは長続きはしないので、編集時にカットのダブりに気づかないことが多々あります(筆者だけ?) 特に見せてはいけない物を消すために入れたインサートカットなんかはダブりやすいです。カットした素材をコピーして、編集用シーケンスに貼り付け
ここまで来てやっと編集用シーケンスに貼り付けです。 ひたすらシナリオ通りにTLに並べていきます。 ポイントは、この時点では各カットはまだざっくりしたままです。 ざっくりしたままの理由は- 実際の映像の流れを見たらカット変更がありうる
- どうせ最終段階で細かい尺調が入るので、根詰めてもムダ
カラコレする
色合わせやら明るさ調整やらをします。 MVのような作り込む作品でない限り、白がきちんと白になるように合わせるのが基本です。 人が全面に出てるような映像であれば、肌の色が健康的に見えるように調整します。 カラコレはあくまで「色を正す」ことしかしません。カラコレ・カラグレ カラコレ(カラーコレクション)に似た言葉でカラグレ(カラーグレーディング)という物があります。 業界的にどうか詳しいことは知りませんが、筆者は明確に区別しており、 カラコレは「色を正す」こと、カラグレは「色をつける」ことだと思っています。 色を正す、とは、前述の通り白を白に見せる。 色をつける、とは、雰囲気付けのためにあえて色や質感を変えることです。