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【Adobeで映像を作る】003 大まかな手順 After Effects編

2017.08.07

【Adobeで映像を作る】001 大まかな手順 Prelude編」 「【Adobeで映像を作る】002 大まかな手順 Premiere編」 に続く第3弾です。 編集をしたPremiereからファイルを引き継いで何をするか を話していきます。 今回は長めです。

編集の大きな流れ(Pl→Pr→Ae)

adobeMovie_102_Pl→Pr→Ae 僕が映像の編集業務で使っているソフトは3つ。
  • Adobe Prelude(Pl)
  • Adobe Premiere(Pr)
  • Adobe After Effects(Ae)
もちろん、素材作成の段階ではAdobe Illustrator(Ai)、Adobe Photoshop(Ps)なども使います。
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ちなみに、カッコ内のソフトの略称ですが、ブログ内でも多用しますので 覚えといてください。

(手順1)Prelude(プレリュード)で素材の整理

このPreludeというソフト、映像をやってる人でも使ったことがないことが多いです。 詳しくは後述しますが、使った方がいいです。

(手順2)Premiere(プレミア)で編集

素材のカラコレから、カット割り、BGMやSEなどの音付けまで行います。

(手順3)After Effects(アフターエフェクツ)で上モノ追加 ←これ

特殊効果的なものや、アニメーション素材など追加を行います。

(おまけ)Premiereに戻して最終仕上げ

After Effectsで処理したモノを、もう一度Premiereに読み込んで、 音声の調整などを行います。 これが大きな流れです。 ではさっそく説明してきます。 ※今回は、After Effects部分の説明のみ。

Premiereで編集したモノを読み込んで後処理

After Effectsで行うことのキーワードは「後処理」です。 例えば、映像の質感を変えたり、実写映像にアニメーションを合成したりします。 細かいテクニックはまたの機会に話すとして、筆者が業務としてAfter Effectsで行っていることを書いていきます。

 アニメーション

例えば、タイトルロゴで文字が筆順に描かれていくものや、 タイプライター風の現れ方 図版の棒グラフや円グラフなどが伸びたり、円心状に描かれながら現れる場合 その他、様々な実写以外のイラスト素材の動きをつけていきます。

Ai素材にアニメーションをつける

Ai(Adobe Illustrator)で作成したファイルはレイヤーを維持したままAeに読み込めます。 なので、アニメーション付けをする素材は、アニメーションの動きを想定してレイヤー分けを行いながら作成します。 この項目についてはまた別記事にしたいと思います。

飛び道具系のエフェクト追加

キラキラしたり、ぼかしたり、様々なエフェクト処理を必要に応じて行います。 ポイントは、いかにシンプルなエフェクトで最大限の効果を出すか。 マシーンスペックが高くても、メモリなどの使用領域の節約は大切だし、 たくさんエフェクトを使用すると、ファイル自体が重くなるのであまり良くないです。

映像の質感出し(カラグレ)

映像の最終仕上げと言ってもいいと思います。 カラーグレーディングです。 全体的な質感の統一が目的です。 世の中に出ている映像作品はほとんどカラグレされているといっても過言ではないです。 (ドキュメンタリーなどは違いますが。)

エフェクト掛けは調整レイヤで行う

上記のエフェクトは、映像レイヤの上に調整レイヤを作成し、そのレイヤで処理をします。 調整レイヤでエフェクト掛けをする利点がいくつかあります。

エフェクトの吟味ができる

同じ場面(TC)に複数の調整レイヤを配置することで、
  • 使用エフェクトの選択
  • エフェクトの組み合わせの変更
  • より複雑なエフェクト処理
などが簡単に行えます。 筆者がよくやるのは、コントラストや色味の微妙な違いを見比べたり、 エフェクトの重ね技を使う場合です。

組み合わせ変更がラク

例えば、 トーンカーブで赤みを強めた後にコントラストをあげた場合と、 コントラストをあげた後にトーンカーブで赤みを強める場合では 結果が変わります。 調整レイヤを2つ作り、それぞれにトーンカーブとコントラストを設定しておけば レイヤの上下を変更するだけで、簡単に効果の違いを見比べられます。

デメリットもある

この方法の最大のデメリットは、調整レイヤのイン点・アウト点を映像側ときっちり揃えて置かなければいけないという点。 よくあるのが、場面転換と調整レイヤのデュレーションが合っておらず、1フレーム前にエフェクトが切れてしまうこと。 しかし、このデメリットがあっても、様々な使い勝手を考えたら、この方法がいいと思っています。

AMEで書き出しだ!

書き出します。個人的にはAfter Effectsで書き出しするのではなく、Adobe Media Encoder(AME)で書き出します。 メリットは、書き出し中もAeで作業できることです。 そのほか、なんとなく動作も軽い気がします。

必要に応じて、再度Premiereへ

「必要」ってなんだ!と思いますが、 それについては次項で説明しますね。

《おまけ》ダイナミックリンク(DL)か、スタティックリンク(SL)か

前段、PremiereからAfter Effectsに編集した映像を引き継ぐ際にダイナミックリンクを使うのは自然の流れです。 ダイナミックリンクとは違い、書き出した映像を読み込むことをスタティックリンクとここでは呼びます。

DLは修正が多い案件には有用

まさしくその通り。修正がすぐさま反映されるのでダイナミックリンクを最大限に活かせます。 スタティックリンクの場合、修正のたびに書き出し作業が発生するため時間がかかります。

SLは動作が軽い

ダイナミックリンクは、リンク元のプロジェクトファイルが複雑になればなるほど動作が重くなる傾向があり、あまり大きなプロジェクトには向かないです。 もちろん、それらを軽くするいくつかの方法はありますが、面倒くさがりの筆者は何も考えたくないので、SLを多用します。 書き出し時間がムダ、という意見もありますが、 DL時のリンク不具合の方がストレス的には大きい気がしますね。

そもそも「修正が多い」を見直せないのか

DLは修正が多い案件には有用だけど、大きなプロジェクトには不向き ということで、「修正が多い」を見直せないかを考えることが重要です。 というか、これは制作云々というより、仕事の進め方にも大きく作用するし、 効率をあげてデメリットはないので、見直すべきところでもあります。]]>