「近接」はグループ化
近接は情報を構造化することに役立ちます。 近接の原則は関連する項目をグループ化するということ。 つまり、関連項目を近づけることで、ひとかたまりの情報として認識させることです。 逆を言えば、関連しない情報は近づけてはいけない。ということ。 こういった構造化を目指すことで、見ている人が「情報の関連性」を無意識に見いだすことができます。
視線の流れ
近接の説明の前に、視線の流れを意識してみましょう。
「近接」は視線の流れ(動き)を生み出す
この「視線の流れ(動き)」はデザインにおいていつも重要視されることですが、近接もそれを意識する必要があります。 つまり、「近づける」「離す」をうまく利用して、流れを作るということです。 極端な例ですが、下の画像の例を見てどうでしょうか。 視線が定まらず、あちこち見回してしまいませんか?
少し手を加えて、視線に流れを作ってみましょう。
中央の「近接の原則」、右上の文字、どちらに最初に目がいきましたか? そのあとはどうなったでしょうか。 上記の例はどちらも、視線の流れをうまく作れていません。 なぜなら、すべての情報に順序よく視線が流れていかないからです。
近接を使って情報を整理
情報を整理してみましょう。
どうでしょうか。 上から順番に視線が動き、最後に「終わり」で締まったかと思います。 また、「読み終えた」感覚はありましたか? これが、近接の効果です。 この例では、「終わり」以外が同じグループとして「近接」について説明しています。 「終わり」は読んだまま説明が終わりですよ、というお知らせです。 その「情報のグループ」を近接を使うことで明確に示しています。 デザインの原則についてわかりやすく説明している本があります。 そちらを参考にしてもいいかもしれません。 [wpap service=”with” type=”detail” id=”4844367528″ title=”デザイン・ルールズ[新版] デザインをはじめる前に知っておきたいこと”]